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COLUMN

Whatever SHIMOGAMO誕生の秘話

左京区初のワーキングスポットをつくる

 

2021年9月、都心部の喧騒を離れ、新しい「NEW NORMAL」を追求する場所としてWhatever produce第一弾の施設”Whatever SHIMOGAMO”が誕生しました。

1階部分はコワーキングスペースとしてお使いいただけるラウンジ、2階部分はシェアオフィスになっており連日利用様や周辺の学生さんの挑戦の場として活用していただいています。Whatever代表の楪葉さんがどのような思いでこの場所を作ったのか、今日はその心の内を深堀りしていきます。

_ 早速ですが楪葉さんはWhatever SHIMOGAMOを立ち上げる前、シェアオフィスを作ろう!なんて全く考えてなかったと伺いました!

そうなんです。まさか自分がこんなことを始めるなんて当時は思ってなかったですよ。

前職時代は烏丸三条勤務でしたが、駐車場も高いし、リフレッシュスポットもない。

正直僕自身はこのような働く環境に魅力を感じていませんでした。

そして、独立にあたって出町柳周辺に30㎡くらいの自社オフィスを探しだしたのが始まりでした。

_ 出町柳という場所のどんなところが魅力的にうつりましたか?

鴨川や糺の森が近くにあって、自然に囲まれた環境で働けるなんて最高じゃないですか。しかも、京都の中心部までバスで15分程度で行けるんですよ。全然不便さは感じませんよね。デルタの景色が好きでたびたび足を運びます。

_ 左京区にはこれまでシェアオフィスやコワーキング施設が1つもありませんでした。そこではじめることに不安はありませんでしたか?

不安はありませんでした!まず、文化、自然、文教、総合的に左京区の魅力は高いですよね。別の視点になりますが、大手企業や出資者のロジックでは相対評価できる案件が周りにある方が、事業を組み立てやすいため、シェアオフィスは四条、烏丸御池、京都駅界隈に密集するという結果になります。ただ、突き抜けた良さがない限り、それらは価格競争になり、埋まらなければ値段を下げるしかない。誰もこのエリアでチャレンジしないからこそ、一人勝ちできると感じました。

_ 逆手にとってという発想だったんですね。実際にインタビュアーも都心部で活動することにストレスを感じ、自然の近くで、穏やかな場所で働きたい。そう思いここに辿り着いた一利用者本当にこの辺りは時間がゆっくりと流れています。

WhateverSHIMOGAMOとなったビルとの出会い

そんなこんなで出町柳で自社のオフィスを。と探しはじめたのですが、これといったものがなく、、そんな時にふと見つけたのがこの”いけてる洋風のビル”でした。

しかも、テナント募集看板をよくよくみてみると知ってる不動産業者さんで!

すぐに電話して条件を確認しましたが、なんと1階、2階合わせて約480㎡あると。。

_ 当初は自社用の30㎡くらいのオフィスを探していたんですもんね。

そうなんです。これは大きすぎる。。って最初は思ったんですがどうしてもこのビルに入りたいと思い、発想を切り替えることにしました。自社の執務スペースは20㎡くらい確保して、共用部を充実させてシェアオフィスをやってみよう!とただ不動産デベロッパーの経験しかなく、その分野で起業したて。シェアオフィス運営ノウハウもなく、資金も大丈夫か。。。と考えても進まなくて。

そうこうしているうちに気がついたら賃貸申込書を記入していました(笑)

_ それは大胆な一歩でしたね。(笑)ビルへの一目惚れに近いような感じですね。でも、その決断があったからこそWhatever SHIMOGAMOが誕生したんですね!

自分の中で確信はありましたよ。同じようにこんな環境で働きたい感性を持ってる人は、働いてる人の中で3%くらいいるだろうと思いました。

京都市内のシェアオフィスの数と相対的に考えても、絶対いけるはずだ!と。京都大学から徒歩圏内ですし、、そもそも京大の近くにこのような施設がないのもおかしいですよね。

しかも当時はコロナ真っ最中で働き方が見直される中、「こんな場所があったらいいな」って思う人が増えているような体感がありました。

だからこそ、思い切れたのかもしれません。

必死の資金調達

それからすぐに説明資料を作って、前職時代から懇意にして頂いている京都中央信用金庫へ。

↓その時の資料を公開しますね。(笑) (必死な様子が伝わってくる資料なので興味のある方は是非みてください。)

https://drive.google.com/file/d/1ddR0Hu7eceeleXqng_wenEqqbv_aPjcF/view?usp=drive_link

最初は、起業したてで、担保なしで改装資金は厳しいという入り口でしたが、前職での自分の働き方を評価してくれていた担当者と上長の方が頑張ってくださって資金調達ができました。元金均等返済なので、いきなり月100万の返済。。得意の不動産売買事業で頑張ればいいかと、割と前向きでした。

_ 聞いているだけで胃の痛くなるような話ですが、、(笑)その当時から楪葉さんの確信が感じられます。シェアオフィス運営のノウハウもなくとおっしゃっていましたがその点では、不安はありましたか?

そうなんです。前職時代に一度ご挨拶したことのある、大阪でシェアオフィスを運営している方に、スポットでノウハウ提供をお願いしてみたところ特別にOKがもらえて。継続的な仕事にならないので先方からすると面白い仕事ではなかったはずですが。。本当に感謝しています。

いよいよリノベーション

_ もともと家具屋だったビルとお伺いしました。楪葉さんが一目惚れしたこのビルの魅力はなんだったんでしょうか?

実はこの建物、かなり老朽化が進んでいたんですが、エントランスの扉や階段の手すりなど、オーナーのこだわりが感じられる部分が残っていました。京都は高さ規制が厳しいため、天井が低い建物が多いのですが、ここは天井が高くて。それもとても魅力の一つでした。

結局、エントランス扉と階段の手すりはそのまま残すかたちに。それ以外の部分は、完全にリノベーションしました。新旧の要素が融合することで、一層魅力的な空間が生まれると思いました。

_ 古い建物をリノベーションすることの難しさはありますか?

確かに、新しく建てるよりは難しい面がありますね。。特に、窓の位置や階段の配置など、すでにある構造に合わせてプランを考えなければならないので、制約が多く感じます。ですが、それがまた面白いんです。

_ 元々は自社のオフィスを探していた楪葉さんなので自分が過ごしたい空間についてもイメージしながら進められましたか?

はい。大前提として自社オフィスとして誇れるものを作りたい気持ちもありましたので。

建物自体のことはもちろんですが、やっと最も重視したのは周囲の環境ですね。水辺や森辺であることが理想で、自然が感じられる場所を選んだこと。そして、その魅力に合わせるように木目と観葉植物。外装とエントランス扉や階段の手すりをそのまま残したのでそれらにマッチするように考えました。心地よい空間で仕事ができるようラウンジの解放感や照明にもこだわって設計しましたね。

_ オープンして以来、満室が続いていて現在もキャンセル待ちが絶えない施設となりました。愛情を込めてつくられた施設かと思いますが、改めてこれからのWhatever SHIMOGAMOはどういう存在でありたいと願いますか?

ここは単なるオフィスやショールーム以上のものになると思っています。個性豊かな人たちが集い、アイデアを共有し、新しいものを生み出すコミュニティの場にしたいですね。この空間が、多くの人にとってインスピレーションを与える場所になればと強く思っています。

_ お話を聞かせていただきありがとうございました。私も一利用者として貴重な話を聞くことができてますます Whatever SHIMOGAMOのオフィスに愛着が湧きました。

Whateverのこれから

SHIMOGAMOオフィスの他にもリノベーションを手がけた物件があります。

6月には現在絶賛建築中の複合ビルWhatever SHIMOGAMO-EASTも!

そのお話はまた次回に。これからのWhateverの活動を是非期待ください。




ー ”new normal” な創造を ー
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