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【Whatever GALLERY】墨アートで世界に日本を伝えるアーティスト『momo』さん

現在SHIMOGAMO-EAST 1F Whatever GALLERYで展示をしてくださっている

momoさんは墨アートで世界に日本を伝えるという活動をされているアーティストです。

今回、momoさんにお時間をいただくことができましたのでWhateverギャラリー、今回の展示についてお伺いしました。

momo     墨で世界に日本を伝えるアーティスト

<Artists who convey Japan to the world through ink>

日本、 ヨーロッパ (フランス、ベルギー、オランダなど)でアーティストとして活動。筆や墨、 筆ペン ボールペンなどを使用し、 独自のスタイルで日本の風景、文化、 書を用いたアートなどを描く。その作品はほぼモノクロであり、白と黒の世界で人々が抱く心情や残像を表現する。

Active as an artist in Japan and Europe (France, Belgium,Netherlands, etc.) Create her own style using brushes, Japanese ink, calligraphy pens, ballpoint pens, etc.Draws Japanese landscapes, culture, art using calligraphy (qualified as a calligraphy instructor), etc.

Her works are almost monochrome,expressing the feelings and imaginations that people once had in a world of black and white.

 Whateverのギャラリースペースの印象はいかがですか?

最高ですね。かっこいいです。前に川が流れていて、下鴨神社が近いというのがとても魅力的なスポットだと思います。私は下鴨神社が大好きで、この前も訪れましたが、糺の森も素晴らしいですね。まさにパワースポット。もともと日本の歴史や哲学的な考えに惹かれているので、下鴨神社に祀られている『八咫烏』には特別な思いがあります。「天」、「地」、「人」が集約されているような感覚です

― 今回の展示でも目を引くその「八咫烏(やたがらす)」の作品についてもお話しをお伺いしたいです。

ありがとうございます。今回の展示がコーヒーが美味しいカフェスペースCoffeeBaseさんで行われるということで、コーヒーと炭を使って下鴨神社の『八咫烏』を描いてみました。このギャラリーと出会えたからこそ生まれた作品だと思います。

以前から『京都で作品を見てもらいたい』という目標がありましたが、私はもともとベルギーで活動していたので、京都の土地勘はありませんでした。小さな町屋で個展を開いたこともありますが、私の作品は、自然に人が集まる場所で見てもらう方が合っているのではないかと感じていました。

そんな時、このギャラリーに出会えて、本当に嬉しかったです。

八咫烏 (三本足のカラス) とコーヒー

日本神話に登場する、 導きの神である八咫烏。三本足は天、地、 人を象徴していると言われています。天は天地の神々、 つまり神様のこと。 地は大地、 私たちが暮らす自然環境のこと。つまり、 神、 自然、 人は太陽の下で血のつながった兄弟であることが2000年前に証明されたのです。京都の下鴨神社の近くで展示します。下鴨神社は八咫烏が祀られているところなので、コーヒーを使って描きました。

Three legs crow with coffee

A crow that appears in Japanese mythology, and a god of guidance. Its three legs are said to represent heaven, earth, andpeople. Heaven refers to the gods of heaven and earth, or in. other words, the gods. Earth refers to the earth and the natural environment in which we live.In other words, it was shown 2,000 years ago that gods, nature, and people are blood brothers under the sun.

I’m going to be exhibision near Shimogamo shrine in Kyoto. The shrine is where the Yatagarasu is enshrined, so I used coffee to paint it.

― 今回の展示で特にこだわったポイントを聞かせていただきたいです。

京都で活躍する畳屋さんに協力をお願いできたことです。実は、以前から自分の作品に合う額を考え抜いた結果、畳で額を作れないかと思いつき、ベルギーでの展示の際、同国姉妹都市である伊丹市にある畳屋さんにご協賛ご制作いただいたことがありました。

その後、イベントで京都伏見にある関西畳工業株式会社さんと出会い、今回は京都での展示というご縁から畳のタペストリーの制作をお願いしました。このタペストリーを見たとき、以前ベルギーでの個展後に作品をどう持ち帰るか悩んでいた時のことを思い出しました。大きなキャンバスの作品が5点もあったんです。飛行機に持ち込むのは困難で、せめて優勝した作品1点だけは!と友人たちに頼んで額を分解して作品を丸めて持ち出したんです。

これなら私の絵を気に入ってくれて海外に持ち帰ってもらうことも可能。このタペストリーで叶うんじゃないかと閃きました。元々畳屋さんに飾ってあったのは茶色と緑のタペストリー。色を黒にしてください!タッセルも黒で!など、わがままを言いましたが叶えてくださいました。

おかげさまでとても素晴らしい作品になり、今回初めて展示することができたのでとても満足です。

この畳タペストリーは、旅行者でも重たい額を持ち運ぶことなく気軽に絵画を購入しできるよう関西畳工業株式会社様のご協力のもと、 採用させて頂きました。 和のテイストである畳で作られた漆黒のタペストリーに飾られた私の作品は、世界のどこにいても日本を感じられるものとなるでしょう。

This tatami tapestry was adopted with the cooperation of Kansai Tatami Industry Co., Ltd. so that even travelers can easily purchase paintings without carrying a heavy frame. My work, decorated with a jet-black tapestry made of tatami mats, which is a Japanese taste, will make you feel Japan no matter where you are in the world.

Tatami Kakejiku  畳タペストリー

ご協賛 ご後援

関西畳工業株式会社様

― 展示において大切にしていることはありますか?

私が特に大切にしているのは、日本の職人さんとのコラボレーションです。

日本の工芸は素晴らしく、職人さんはまさに科学者だと思っています。彼らが作り出すものは、まるで化学反応を起こしているような美しさがあります。

しかし、残念なことに、その技術が知られないまま途絶えてしまうことも多いです。

だからこそ、私の作品だけでなく、日本の職人さんたちの技術を紹介する展示を作りたいと思っています。ただ、職人さんはいい意味でも頑固な面もあり、新しいことに挑戦するのは簡単ではありません。もちろん断られたこともたくさんあります。でも、私は日本の職人さんたちを愛していますし、これからも実現していけたら、一番嬉しいことですね。

― 今回、展示を開催しての反響はいかがですか?

SNSを見て来たいと言ってくれる方が多くて、嬉しい限りです。

今日もベルギーの友人が見に来てくれる予定ですし、来週はベルギーから12名の団体が来る予定です。日本文化が好きな人たちの集まりで、ベルギーにギャラリーを持っているメンバーもいます。

以前は日本大使館で一緒にイベントも開催したメンバーです。突然の大人数で驚きましたが、今からとても楽しみにしています。

― Whateverではギャラリーをはじめ、この空間を利用したレンタルスペースなどの運営を始めています。可能性についてお聞かせいただけたら嬉しいです。

そうですね。ヨーロッパにはサロンという文化があります。カフェや川辺に集まって、自由に絵を描いたりするんです。Whateverギャラリーでも、誰でも気軽に参加できるアートイベントやワークショップができると素敵ですね。アートは誰でも楽しむべきものですし、その機会が増えることをこれからも期待しています。

― ありがとうございました。momoさんの展示は11/8までを予定しております。

ぜひ、気になる方はこの期間にWhatever SHIMOGAMO-EAST1階カフェスペースまで足をお運びください。

『momo art exhibition』 

Whatever SHIMOGAMO-EAST 1階 cafe space 

2024.10.7-11.8

下鴨神社は日本古来の伝説に登場する太陽神、 天照大神の遣い八咫烏が祀られており、

この場所をまもる存在ということ、また珈琲の香り漂う空間にマッチするよう

琥珀色の珈琲と墨を使用し八咫烏を描かせていただきました。

日本と世界をつなぐをコンセプトに作成してきた日本を感じさせる作品、

そしてパリ、パンテオン近くで展示した大型の額2点と sustainable art である円相、

ヨーロッパの皆さんのお部屋に飾られているアート作品の数々を展示しています。

今回は伏見の畳職人、関西畳工業株式会社様のご協賛により

Tatami Kakejiku を採用させていただいております。

日本の職人の皆様と私の作品のコラボレーションを通じて、日本文化の素晴らしさを

国内外の人々に知ってもらう機会を創出していきたいと日々考えています。

ご協賛:

whatever shimogamo Kyoto

coffee base Shimogamo Kyoto

関西畳工業株式会社

Instagram:

https://www.instagram.com/momoartistejapon

TikTok :

tiktok.com/@momo_artiste


Whatever GALLERY
SHIMOGAMO-EAST 1F CAFE SPACE

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ギャラリーの詳細はこちらよりご覧ください。


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メール: https://whatever-produce.com/contact
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