COLUMN
--前回のコラムーー
鴨川の橋を渡った先、河原町今出川のバス停から少し視線を移すと目に入ってくるのが、今回Whateverがプロデュースする建物。古い街並みの中に溶け込みながらも、思わず覗き込みたくなる新空間の準備が着々と進んできています。
1. 東洞院の町家との出会い
早速ですが、先日私たちは、こちらの東洞院の歴史ある町家を購入しました。
今回のコラムはこの建物と今出川の建物のコラボのお話です。


入口をくぐると、そこには広々とした大きな広間が広がっていました。
「これがこの建物のすべてかな?」と思ったのも束の間、
奥へと歩みを進めると、さらに意外な空間が顔をのぞかせます。
外に出ると、立派な蔵が目の前に現れました。

かつては穀物や貴重品を保管するために使われていたであろう重厚な造りの蔵。
その扉を開くと、長い年月を経てなおしっかりとした木の香りが漂い、過去の営みを感じさせます。

さらに進むと、蔵の背後には美しい庭が広がっていました。
苔むした石や風にそよぐ木々、静かな空間が広がり、まるで時が止まったかのような感覚に陥ります。

「この町家の魅力を未来へつなげることはできないか?」
そんな想いから、あるプロジェクトが動き出しました。
2.壁を移植するという挑戦
町家の特徴のひとつである土壁や木の板。 現代の技術で同じものを作ろうとしても、あの独特の風合いや温もりを再現するのは難しい、まさに貴重な建材です。
今回、私たちが手がける今出川の建物も、もともとは町家をリノベーションしたもの。そのため、新しい素材を取り入れることは簡単ですが、それではこの場所が持つ本来の魅力やコンセプトが損なわれてしまいます。
そこで、この町家の壁を単に解体するのではなく、新たなプロジェクトの建物に“移植”するという決断をしました。時間を刻んだ素材を活かしながら、新しい空間へと生まれ変わらせる。
単なるリノベーションではなく、過去と未来をつなぐ唯一無二の建物へ。




3. 風情と新しさが交わる空間へ
古民家に息づく歴史と、新たに生まれる空間。
その融合がどのような表情を見せるのか、私自身もワクワクしています。
既存の壁と町家の壁が組み合わさったとき、そこにはどんな景色が広がるのでしょうか。
詳細はどんどん公開していくので、次回の進捗報告をお楽しみに♪

【この記事を書いた人】
ひろこ (Whatever STAFF)
三重県出身。大学生。間接照明とカメラがとにかく好き。自由で自立した理想ライフ実現するために日々進化中✨「何でも一旦やってみること」モットーに生きてます!
